ヘナチョコ夫とわたし

メンタル最弱な夫とそれを支える妻の波乱爆笑の記録

            

ツレがうつ(っぽく)なりまして。

ツレがうつになりまして。」という映画、ありましたよね。

 

まさに、ツレがうつに・・・ という状況でした。

 

一時期は極度のストレスで、食欲もなく、夜も眠れず、口を開けばため息ばかり。

どんどん笑顔が消えていく旦那くんを、そばで見守ることしかできない私は、本当にどうしようもなく辛かった。

 

結婚して、まだ1年もたってない。

いきなり、こんな波乱万丈ってある?

 

 

ストレスの原因の大部分は、おそらく職場でした。

旦那くんは今年から、小学校の先生をしています。

「小学校の先生」って、新規採用1年目の新米も、30年教壇に立っているベテランも、子どもたちやその保護者にとっては、わけへだてなく、プロの「先生」として見られる仕事です。

医者だって、「研修医」の期間があるのに、

教師は、いきなり「教師」。

 

学生時代にまじめに勉強していたとしても、リアルな教育現場の中では右も左も分からない。体が動かない。言葉がでない。何にもできない。自分は役立たず。

 

 

 

「こんな適当でいいはずがない」

「こんなこともできないなんて」

「他の先生方に迷惑ばかりかけている」

「つらい、学校に行きたくない」

「こんな苦しみが一生続くのか」

 

 

 

 

そんなふうに考えること、ないよ。

 

 

って、私は何度も思ったけど。

 

最初からできなくて当たり前。

ゆっくりゆっくり、小学校の先生になっていけばいい。

子どもたちに教わりながら、小学校の先生になっていけばいい。

一歩一歩、少しずつ成長していこう。

 

でも、あの頃の旦那くんには、周りが何を言ってもダメ。

「それじゃだめなんだ」

「やっぱり向いてない」

「やっていけない」

 

 

こんなに責任感の強い人だったっけ?と思うほど、

旦那くんは、何かに縛られて苦しんでいるみたいだった。

不安で焦る気持ちをなんとかしようと、夜中も、休日も、必死に教材研究。

そして、学校で、思うようにいかず、負のループ。

 

 

最初からできる人なんていないよ。

みんな失敗して少しずつできるようになっていくんだよ。

 

っていう慰めも、慰めにならず。

だって、子どもたちや親にとってはベテランも新米も同じ「先生」

いきなり「はい、よろしく」って、言われたって、

 

 

困る。

 

 

でも、

現行の学校現場がこうなんだからしょうがないよね。

全国の初任者さんのだいたいは、もがきながら、周りの助けを借りながら、なんとかやりきって、2年目、3年目と成長していくのだから。

 

「困る」って言ったら、それは「甘い」って返されるかもしれない。

 

 

だから、私は、このヘナチョコな旦那くんを、

ありとあらゆる方法で、根気強く応援し、支えることにした。

 

ストレスの原因を取り除くには、

小学校の先生をやめてしまうのが一番手っ取り早いけど、

ん~なんかうまく言えないけど、

 

優しくて、子どもが好きで、ちゃんと「ありがとう」と「ごめんね」が言えて、

人のつまらない話もいつも寄り添って聞いてくれる旦那くんだから、

小学校の先生をやめたらもったいないと思った。

 

だから、小学校の先生としての旦那くんを応援することにした。

現実を嘆いたり、不満を言ったりしてるだけじゃ、ダメだ。

 

まずは、自分が変わろう。

そして旦那くんのプレッシャーを溶かしていこう。

 

こうして私のヘナチョコ夫の応援プロジェクトは始まった。